OBSのマイク設定|音量・モノラル・音声フィルタの基本

OBSのマイク設定を行う配信デスク

OBS Studioでマイクを使うときは、フィルターを増やす前に「入力機器」「入力ゲイン」「OBSの音量」「モノラル」「モニタリング」の順で確認することが大切です。順番を飛ばすと、音量不足を無理に持ち上げたり、同じ音を二重に取り込んだりしやすくなります。

最初に確認する順番

  1. OSとOBSで使うマイクを決める
  2. マイクやオーディオインターフェイス側で入力ゲインを調整する
  3. OBSへ音声入力キャプチャを追加する
  4. 音声ミキサーのメーターとモノラル設定を確認する
  5. 必要な音声フィルターだけを追加する
  6. 短く録画し、イヤホンやヘッドホンで聞き直す

この順番なら、原因を切り分けながら設定できます。配信を始める前に、必ずローカル録画で声とゲーム音・BGMのバランスを確認しましょう。

OBSを開く前のマイク設定

入力ゲインは機材側から整える

オーディオインターフェイスを使う場合は、普段の声量と距離で話しながら本体の入力ゲインを調整します。大きな声でもクリップ表示が点灯しない範囲にしてください。USBマイクに入力レベルのつまみがある場合も考え方は同じです。

入力が極端に小さいままOBSの「ゲイン」フィルターだけで持ち上げると、機器や部屋のノイズまで目立ちます。まず機材側で適切な信号を作り、OBSでは微調整するのが基本です。

サンプルレートをそろえる

映像配信では48kHzが一般的です。OS、オーディオインターフェイス、OBSのサンプルレートが異なると、環境によっては音切れや速度のずれにつながります。OBSの「設定」→「音声」にあるサンプルレートと、使用機器の設定をそろえてください。

OBSへマイクを追加する

マイクの追加方法は主に2つあります。

  • 設定→音声の「マイク音声」:複数のシーンで同じマイクを常に使う場合
  • ソースの「音声入力キャプチャ」:シーンごとに使う機器を管理したい場合

同じマイクを両方へ登録すると、二重音声や位相のずれが起きることがあります。どちらか一方に統一します。初めて設定するなら、対象シーンのソース欄で「+」→「音声入力キャプチャ」を選び、機器名を指定すると管理しやすいでしょう。

音声ミキサーで音量を合わせる

普段の声と少し大きな声を出し、音声ミキサーのメーターを確認します。声の大きさやマイクとの距離で変わるため、すべての人に共通する1つの数値はありません。開始時の目安として、通常の声のピークがおおむね−12〜−6dBFS付近に入り、大きな声でも0dBFSへ到達しない状態を作ります。

メーターが赤い領域へ頻繁に入るなら、OBSのフェーダーより先に機材側の入力ゲインを下げます。反対に入力そのものが小さい場合は、マイクとの距離、指向方向、入力ゲインを見直してください。

片側からしか聞こえないときはモノラルにする

オーディオインターフェイスの入力1へマイク1本を接続すると、左側だけに記録される場合があります。音声ミキサーのメニューから「オーディオの詳細プロパティ」を開き、対象マイクの「モノラル」にチェックを入れます。これで同じ声が左右の中央から聞こえます。

モニタリングの二重音声に注意する

オーディオインターフェイスのダイレクトモニターとOBSの「モニターのみ」を同時に使うと、わずかに遅れた声が重なって聞こえます。録音機器で直接聞けているなら、OBS側は通常「モニターオフ」で構いません。スピーカーで監視するとハウリングしやすいため、確認にはイヤホンかヘッドホンを使います。

音声フィルターの役割と基本の順番

音声ミキサーで対象マイクのメニューを開き、「フィルタ」から追加します。最初から全部を使う必要はありません。問題がある部分だけを処理します。

フィルター主な役割注意点
ノイズ抑制空調やPCファンなど持続的なノイズを軽減強すぎると声が不自然になる
エキスパンダー/ノイズゲート話していない間の小さな音を抑える語頭や小声を切らないよう調整する
コンプレッサー大きな声と小さな声の差を整えるかけすぎると息や環境音も目立つ
リミッター突発的な大音量が上限を超えるのを防ぐ基本的に処理の最後へ置く
ゲイン音量を増減する入力不足の根本解決には使わない

出発点としては「ノイズ抑制→エキスパンダーまたはノイズゲート→コンプレッサー→リミッター」の順が分かりやすいです。ただし、部屋の騒音、話し方、マイクによって必要な処理は変わります。各フィルターを1つずつ追加し、有効・無効を切り替えて声が良くなったか確認してください。

配信前の確認方法

  1. 普段の声、小声、大きな声を含めて30秒ほど録画する
  2. イヤホンやヘッドホンで録画を再生する
  3. 声が片側だけ、割れる、途切れる、二重になる箇所がないか確認する
  4. ゲーム音やBGMも入れ、声が埋もれないか確認する

メーターが動かない場合は、フィルターではなく機器の選択、OSのマイク権限、音声入力キャプチャを確認します。メーターは動くのに配信へ出ない場合は、音声トラックや出力設定を確認します。詳しい切り分けは別記事で解説します。

まとめ

OBSのマイク設定は、機材側で適切な入力を作り、OBSで取り込み方法と音量を確認してから、必要最小限のフィルターを追加します。単一マイクはモノラル、リミッターは処理の最後、確認はメーターだけでなく短い録画で行う、と覚えておくと失敗を減らせます。

参考資料

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