OBSのマイク音量が小さい原因と直し方|ゲインを上げる順番

マイク音量を調整する配信機材と音声メーター

OBS Studioでマイク音量が小さいとき、OBSのゲインだけを大きくすると、サーというノイズや部屋の反響まで目立つことがあります。マイクとの距離、機材側の入力ゲイン、OS、OBSの順に確認し、最後にゲーム音やBGMとのバランスを整えましょう。

「入力が小さい」のか「ほかの音に埋もれる」のか

普段の声量で話しながら、OBSの音声ミキサーを確認します。

状態考えられる原因最初の対応
マイクのメーター自体が低い距離、向き、機材側の入力ゲインマイクと入力機器から調整
メーターは十分だが声が聞き取りにくいゲーム音やBGMとの音量差ほかの音源を下げる
通常の声と大声の差が大きい話し方、距離、ダイナミクス位置を安定させてから圧縮
メーターが動かない入力機器や権限の設定音が入らない原因を先に確認

OBS公式のメーターでは、声は黄色の上側から赤の下側が目安とされています。ただし、声量、マイク、配信内容で適切な値は変わります。開始時の目安として、通常の声のピークがおおむね−12〜−6dBFS付近に入り、大きな声でも0dBFSへ届かないように調整します。

1.マイクの距離と向きを直す

入力ゲインを上げる前に、マイクへ正しい方向から話しているか確認します。マイクには正面や側面など、音を受けやすい方向があります。見た目だけで判断せず、製品の説明書にある指向方向を確認してください。

声の配信では、口から10〜15cm程度を出発点にし、ポップガードを挟んで距離を一定にすると調整しやすくなります。近づけると声を大きく取り込みやすくなりますが、破裂音や低音が強くなるため、実際の録音を聞きながら決めます。

マイクが遠いまま入力ゲインを上げると、声だけでなくキーボード、PCファン、部屋の反響も一緒に大きくなります。まず声を直接取りやすい位置を作ることが、ノイズを増やさず音量を確保する近道です。

2.マイクやオーディオインターフェイスの入力ゲインを上げる

USBマイクに入力レベルのつまみがある場合や、XLRマイクをオーディオインターフェイスへ接続している場合は、機材側から調整します。普段の声と配信中に出しそうな大きな声を試し、機器のクリップ表示が点灯しない範囲まで入力ゲインを上げます。

  • マイク本体のミュートや入力レベルを確認する
  • 正しい入力端子のゲインを調整する
  • コンデンサーマイクが必要とする場合はファンタム電源を確認する
  • 機器の制御ソフトに入力レベル設定がないか確認する

ダイナミックマイクなどは、機種と声量によって多めの入力ゲインが必要です。つまみの位置だけで異常とは判断せず、ノイズ、クリップ、実際の音を基準にします。

3.OSの入力レベルを確認する

Windowsは「設定」→「システム」→「サウンド」→「入力」、macOSは「システム設定」→「サウンド」→「入力」で、使用中の機器と入力レベルを確認します。機器専用のドライバーやミキサーアプリを使う場合は、そちらの入力設定も確認してください。

OS側の補正を極端に上げるとノイズや歪みにつながる場合があります。機材側で適切な入力を作り、OSでは意図しない低い設定や別の機器が選ばれていないかを確認する程度から始めます。

4.OBSのフェーダーで最終的な音量を合わせる

機材とOSの入力を整えた後、OBSの音声ミキサーにあるフェーダーで配信全体のバランスを調整します。OBS公式も、音量は機器側から順番に確認し、最後にOBSのフェーダーを調整する流れを案内しています。

メーターの一番大きな値だけでなく、普段の声がどの範囲にあるかも見ます。フィルターがあると表示されるレベルも変わるため、入力そのものを調べるときは一度フィルターを無効にします。

5.ゲインフィルターは不足分の微調整に使う

音声ミキサーで対象マイクのメニューから「フィルタ」を開き、「ゲイン」を追加すると、dB単位で音量を増減できます。ただし、OBS公式もゲインは基本的にOBSへ届く前の機器側で確保し、必要な場合にゲインフィルターを使うと説明しています。

ゲインフィルターは声と同時にノイズも持ち上げます。大幅な増幅が必要なら、マイクの位置、機材側のゲイン、接続方法をもう一度確認してください。

6.声量差はコンプレッサーで整える

通常の声は小さいのに笑い声や大声だけが急に大きい場合は、コンプレッサーで大きな部分を抑えます。その後、出力ゲインで全体を少し持ち上げると、最大音量を抑えながら平均的な聞こえ方を上げられます。

コンプレッサーは、入力不足を直すためのものではありません。まずマイク入力を適切にし、しきい値を超えた部分だけが自然に抑えられるよう調整します。最後にはリミッターを置き、突発的な大音量が上限を超えるのを防ぎます。

7.ゲーム音やBGMを下げて声の場所を作る

マイクのメーターが十分でも声が小さく感じるなら、ほかの音が大きすぎる可能性があります。マイクをさらに上げ続けるのではなく、ゲーム音、BGM、通知音を下げて声との間に差を作ります。

配信者が話したときだけゲーム音やBGMを下げたい場合は、コンプレッサーのサイドチェイン/ダッキングを使えます。ただし、音量が不自然に上下しないよう、短い録画で動作を確認してください。

音量調整後の確認方法

  1. フィルターなしで機材側の入力を調整する
  2. OBSのフェーダーと必要最小限のフィルターを設定する
  3. 普段の声、小声、大声を含めて録画する
  4. ゲーム音やBGMも入れた状態で聞き直す
  5. ヘッドホンだけでなく、スマートフォンや小型スピーカーでも声が聞き取れるか確認する

配信画面を見ながら話すと、無意識にマイクから離れることがあります。本番と同じ姿勢・声量で録画することが重要です。

まとめ

OBSのマイク音量が小さい場合は、マイクの距離と向き→機材側の入力ゲイン→OS→OBSのフェーダー→ゲインフィルターの順で調整します。メーターが十分なら、マイクを上げるよりゲーム音やBGMを下げる方が、ノイズと音割れを増やさず声を聞き取りやすくできます。

参考資料

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