オーディオインターフェイスを使って録音したいけど種類が多くて、どれを選んでいいのか迷っていませんか?
音質面では数値でどれくらいの音質まで対応しているかチェックすることができますし、実際に宅録でナレーションやオーディオブックなどに使っているオーディオインターフェイスを紹介します。
オーディオインターフェイスを選ぶ基準
オーディオインターフェイスを選ぶには、性能を知ることができれば機種を絞ることができるので、性能の見方を紹介します。
サンプリングレートとビットレート
サンプリングレートとビットレートとは、録音するオーディオインターフェイスの性能を表すものです。
サンプリングレートとビットレートは、CDを例に紹介します。
サンプリングレートとは?
どこまで高音(高域の音)を録音できるのか?という性能を表す数値で、単位をHz(ヘルツ)で表します。分かりやすい例で紹介すると、AMラジオとFMラジオの音質です。
AMラジオより、FMラジオの方が音がよく聞こえると思いますが、それはサンプリングレートと同じで周波数(Hz)が高いので音質が良いように聞こえるのです。
サンプリングレートが高ければ音質がよいことは理解できたと思いますが、サンプリングレートが高いと保存するデータの容量や、処理するパソコンの性能も高いものが必要になるので、とにかく高くするのは間違いです。
CDのサンプリングレートは44.1kHzと決まっており、CDを作るために録音するなら44.1kHzより少し高い48kHzのサンプリングレートで録音すれば、大丈夫です。
ナレーションや歌を録音するなら48kHzで録音できるものを選んでおけば問題ないでしょう。
ビットレートとは?
音の強弱をどれくらい細かく録音できるようにするか?という性能をbit(ビット)という単位で表します。
CDのビットレート16bitで作れていて、ハイレゾのものは、24bitで作られているものが多いようです。
ビットレートも、サンプリングレートと同じで高くすれば精密な録音ができますが、パソコンの性能やデータ量も多くなるので、CDより少し高い24bitで録音できるものであれば大丈夫です。
宅録でナレーションや歌を収録するなら
- サンプリングレートは、48kHz
- ビットレートは、24bit
で使うことができるオーディオインターフェイスなら、問題ありません。
パソコンとの接続
多くのオーディオインターフェイスは、WindowsとMacのどちらでも使えるますが、機種によっては限定されているものがあるので注意が必要です。
パソコンとの接続
- ThunderboltタイプはMac専用と思っていいです。
- パソコンのUSBを確認して接続できるものを選びましょう。
- 古めのパソコン使う予定なら、OSも確認して対応したものを購入しましょう。
特に、ThunderboltタイプのものはWindowsで使うには限定されるものが多いのでMac専用と思った方がいいでしょう。
そして、USBタイプの中でもType-Cと呼ばれるものがありますが、一般的なUSB接続タイプ(USB Type-A)に変換できて互換性があるので問題ありません。
それと、使うパソコンが少し古めものであれば、OS(Windwosなど)に対応してるか確認する必要があります。
入出力端子
オーディオインターフェイスに、マイクやヘッドホンを接続しますが確認するポイントがります。
入出力端子の確認ポイント
- コンデンサーマイクを使う予定なら、ファンタム電源(48V)があるか確認
- マイクが接続できる本数(二人で録音するなら、2つ必要です。XLR端子の数)
- ヘッドホンが接続できる本数(二人で録音するなら、2つあるタイプを選ぶ)
予算別のオーディオインターフェイスを紹介
オーディオインターフェイスを選ぶ基準を紹介してきましたが、それでも実際に選ぶとなると種類が多く予算の問題があります。そこで、予算ごとにおすすめのオーディオインターフェイスを紹介します。
同じ価格帯でたくさん紹介すると、選ぶのに迷うので1つの価格帯に1つだけで紹介します。
3万円以下のオーディオインターフェイス
3万円以下のオーディオインターフェイスは、PreSonus Studio 26c です。
この価格でこの音質は、自宅で録音を始めるのにおすすめです。
ファンタム電源は、一括なのでコンデンサーマイクとダイナミックマイクを同時に使えませんが、コンデンサーマイク1本しか使わないのであれば問題ありません。
音質 | 24bit / 192kHz |
対応OS | Windows / Mac |
接続タイプ | USB Type-C Type-Aの両方に対応するケーブル付属 |
3万円〜10万円のオーディオインターフェイス
3万円〜10万円のオーディオインターフェイスは、Universal Audio Apollo Solo です。
このオーディオインターフェイスは、他のオーディオインターフェイスと違って無料でDAWやプラグインが付属しているだけでなく、パソコン側で負荷の高いを処理しません。
オーディオインターフェイスで処理するということは、パソコンに負荷をあまりかけないのでノートパソコンなどでも良いのが特徴です。
また、Thunderbolt接続と、USB接続で機種が違うので接続タイプを確認して買うようにしてください。
音質 | 24bit / 192kHz |
対応OS | Windows / Mac |
接続タイプ | USB Type-C / Thunderbolt (接続タイプで機器が違います) |
10万円以上のオーディオインターフェイス
10万円以上のオーディオインターフェイスでは、RME Babyface Pro FS です。
10年間使い続けることができることをコンセプトで作られており、トラブルなしで長時間使っても安定した動作をしてくれます。
パソコンは接続しても動作しないと再起動したり、いろいろ試したりすることありますが、このオーディオインターフェイスは、そんなことはほとんどないです。接続したらトラブルなく使えます。
また、音質もクリアで安い価格帯のオーディオインターフェイスと比べても、音質の数値だけで比べることができない音質があります。
私は持ち運びでは、このオーディオインターフェイスを使ってますが、USBに接続するだけで別途電源が必要ないのもポイントが高いです。
音質 | 24bit / 192kHz |
対応OS | Windows / Mac |
接続タイプ | USB Type-A(USB2.0) |
まとめ
オーディオインターフェイスは、マイクの音をパソコン使えるように変換したり、パソコンのデータをヘッドホンで聞くために変換したりするのが一番の仕事ですが、実は数値だけで音質を比べることができません。
また、仕事で使うなら歌やナレーションを後日とり直すことがありますが、パソコンで録音と全く同じ状態に設定できるオーディオインターフェイスは、Universal Audio Apollo Solo や RME Babyface Pro FS だとできるので、リテイクのとき素早く準備できるのもナレーションなどの仕事で使う道具なら大事なことだと思います。
しかし、予算もあるのでレベルアップして良いものを使って、良いものを作っていきましょう。