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宅録でボーカルやナレーションのクオリティを上げるには

2021-07-07

宅録でボーカルやナレーションの録音のクオリティを上げるには

宅録でボーカルやナレーションを、高音質で録音するポイントを紹介します。

基本的なことなので、何度も録音して聞いて練習を繰り返せば録音のクオリティを上げることができます。練習してクオリティの高い録音をマスターしましょう。

録音前にすること

自分の声を知る

まず最初に、自分の声を知っておきましょう。

自分の声を知っておくとは、自分の声が高いのか低いのか?ハスキーなのか?自分の声を特色を知っておき、声色を変えるために無理して声を出して喉を痛めないようにしましょう。

録音した声は必ず聴いてチェックする

録音したら必ず聞いてください。そして、プロの音と聴き比べてください。

プロと何が違うのか何度も聴き比べると、違いが分かってきます。最初は分からないと思いますが何度も聴き比べると、何となくどう違うのか不思議と分かってきます。違いが分かったら問題を見つけて解決していきましょう。

そして、伝えたいことがしっかりと分かるように言えているかチェックしましょう。

セリフや歌詞を全て同じテンションで録音すると、聞き手には何も印象が残らず結局何が言いたかったのか分からないので、早口にならず抑揚や声の強弱で伝えたいことが分かりやすいか録音した音声をチェックしましょう。録音直後に聞くと分かりにくいこともあるので、翌日に聞くと分かりやすいです。

歌詞や台本は事前にチェックしておく

録音前に、歌詞やセリフなどチェックしておきましょう。

漢字の読み方や、文節の区切り、イントネーションやアクセントの位置など、事前にチェックして練習しておき、苦手な言葉や重要なセリフなどはチェックします。

歌詞やセルフをチェックしてない状態で、録音を始めると、目で文字を追うことに一生懸命になっていると表現に余裕がなく良いパフォーマンスができません。歌詞やセリフは、本番前にチェックして良いパフォーマンスができるように準備しておきましょう。

録音の基本

録音の部屋

マイクのゲインを上げすぎない

マイクのゲインは音質や音量を決めるのに重要なことですが、上げすぎは良くありません。

マイクのゲインは、レベルメーターが-15dBから-20dBくらい振れていれば大丈夫です。そのくらいの音量で録音しておくと、急に声を張ってもクリップ(音割れ)の心配も無いですし、録音後にミキシングで適切な音量に調整できます。

録音で一番重要なのは、大きな音で録音することではなく、良い音で録音することです!

ですから、マイクのゲインはレベルメーターがフルで振れるまで大きくすることでなく、良い音か確認できたら良いのです。

マイクに近づき過ぎない

単一指向性のマイクは近づくほど低音が強くなります。低音が強い音を録音したいなら問題ありませんが、自然な音質の声を録音するなら、マイクとの適切な距離が必要です。

マイクの距離は

  • ダイナミックマイクは、5cmから10cmくらい
  • コンデンサーマイクは20cmから30cmくらい

声の大きさを変えずに、芯のある声がで録音できる距離を聞きながら探します。

マイクから離れ過ぎたらどうなるのでしょうか?

マイクから離れ過ぎすると、声の芯がなくなり部屋の反響音が目立ってきます。反響音は部屋の壁に吸音材などを貼って程度は対応できますが、反響音をゼロにすることはできません。

反響音を除去するのは大変なので、反響音が目立たない声の大きさと距離も重要なポイントです。

ノイズ対策

リップノイズや口の中のノイズを出さないように意識する

コンデンサーマイクで録音すると、普段は気づかない口の中で発生しているリップノイズなどが、録音されてる場合があります。慣れないときは、口の中に唾が溜まったり、緊張で乾燥したりすることでノイズが発生しているのです。

また、歯が噛み合ったり舌が当たる音などもあるので声を出すときには口の中の動きを意識しながら練習してノイズを抑えるようにしましょう。

そして、鼻腔共鳴で発声するとノイズが軽減することがあります。吸い込んだ息を、口から声を出すと比較的ノイズが発声しやすく、声を鼻から出すイメージで鼻から息を出すと、鼻腔が振動して声が少し大きくなりノイズが出にくくなります。

声が小さすぎない・声が大きすぎない

最近は声が小さい人が多く、ノイズも録音してしまう。

録音スタジオなど、環境音が防音や遮音されている部屋で録音できるなら声が少し小さくても大丈夫ですが、宅録では録音スタジオのような防音や遮音はできません。ですから、会話する声よりも大きめの声が出せるようにトレーニングしておきましょう。

また、声が大きい方が良いならと、叫ぶような声を出す人がいます。それは、うるさいだけで間違いです。複式呼吸でしっかりと声を出せるように練習しましょう。

マイクのダイアフラムに声を当てるイメージで声を出す

マイクは、ダイアフラムという薄い金属の板を振動させて音を電気信号に変換します。ですから、ダイアフラムを効率よく振動させることがノイズが少なく大きな声で録音できるコツになります。

ただし、ダイアフラムに息などの風があたるとボソボソとした音が録音されるのでマイクの前には、ポップガードを設置して、マイクのダイアフラムに息などの風が当たらないようにしましょう。

また、マイクによってダイアフラム大きさや向きが違うので、事前にダイアフラムの位置と向きをチェックしておきましょう。

環境音をマイクで拾わない

宅録の一番の問題は、生活音などの環境音を録音してしまうことです。

録音スタジオのように防音や遮音の設備がないので仕方ないのですが、歌やナレーションを聞いている人には、こちらの都合は関係ありません。また、コンデンサーマイクで録音すると小さな音も拾ってしまうので大変です。

そこで、録音のときにゲートというエフェクターを使って環境音を拾わないようにしましょう。ゲートは、日本語で言うと「門」という意味で、設定された音量以上にならないとマイクの信号を通さないエフェクターです。

ですから、何も声を出してないときはゲートを閉じて無音状態にして、声を出したらゲート開くように調整すれば良いのです。微妙な設定が必要ですが使えるようになると便利です。

できたら録音のときに、かけ取りできると後の処理が楽になります。録音後にゲートかけると声の減衰なので変な感じなることがあるので、ゲートはかけ取りで録音すると良いです。

まとめ

宅録でクオリティの高い録音するには、機材の能力より個人の基本的な知識と練習が重要です。

同じ歌や台本を何度も録音して、聞いて練習することが上達する一番の近道です。喉を壊さない無理のない発声で、クオリティの高い録音ができるようになりましょう。