自宅でナレーションや歌などを録音するときや、録音が終わった後に編集するときに使うモニターですが、綺麗に録音できているか確認したり、いい音になっているか確認するため重要な機材になります。
録音が終わってノイズをチェックするモニター
録音が終わったら最初にノイズがないかチェックします。もし、ノイズがあれば編集で除去するか、とり直し(リテイク)します。ポイントは音質のチェックをしないことです。
音質は、録音前にマイキングや音量(ゲイン)などで調整してから録音を開始するので、録音が終わった後で、最初に音質の確認をすることはありません。音を作ってから録音をしましょう。
モニター用ヘッドホン
自宅で録音したものを聞くときに一番使うのが、ヘッドホンだと思います。日本の住宅事情で大きな音を出すのが難しいのでスピーカーよりヘッドホンを使うことが多いでしょう。
そこで、ヘッドホンでモニターするには、一般的に音楽を聞くリスニング用のヘッドホンではなく、モニター用のヘッドホンでノイズなどを確認します。
モニター用のヘッドホンは、ノイズ(外を走ってる車やバイク、子供やペットの声、エアコンの音)など録音に不要な音が録音されていないか確認するためのヘッドホンなので、音楽などを心地よく聞くヘッドホンではありません。
特に高音域が聞こえやすいヘッドホンを使うとノイズが確認しやすいです。
モニター用スピーカー
モニター用ヘッドホンと用途は同じですが、モニター用スピーカーでは確認しにくい低域のノイズを確認しやすいです。
基本的にスピーカーの直径が大きいものは低域を再生しやすいですが、低域はある程度の音量が出せないと確認しにくいので、音が出しにくい環境であれば使うことができません。そのようなときは、低域が確認しやすいモニター用ヘッドホンで確認すると良いでしょう。
聞きやすい音に調整するモニター
ノイズが除去できて、綺麗な録音状態になったら、声が聞き取りやすいように調整します。
音質の調整方法は、ここでは詳しく説明しませんが、ユーザーが聞きやすい音に調整するということは、最終的にユーザーと同じ環境で確認すると分かりやすいです。
スマホで確認
最近では、音楽や動画などをスマホで見たり聞く人が多くなってきました。そこで、調整した音源をスマホで聞くことで、音質の確認をします。
スマホ本体では低域を再生するのが難しいので、モニターと同じような音質にはなりません。そこで、聞かせたい音がちゃんと聞こえているか、ポイントを絞って調整して確認します。
スマホのイヤホンで確認
イヤホンで何か聞きながら歩いている人も多いです。スマホ本体より低域は聞きやすいですが、イヤホンもモニターと比べると音質が違います。イヤホンも聞かせたい音が聞こえるようにポイントを絞って調整しましょう。
パソコン本体で確認
パソコンで動画や音楽を楽しむ人も多いです。パソコンでも確認しておきましょう。
おすすめのモニター用ヘッドホン
MDT-CD900ST
定番のモニター用ヘッドホンです。特にノイズなどの粗探しに使うといいヘッドホンです。使っている人が多いので、選ぶのに迷ったら、これを選んでおくといいでしょう。
AKG K271MK2
MDT-CD900STと比べると、少し音がこもったように聞こえますが、音量上げて使うと音質のバランスが分かりやすいヘッドホンです。
また、ケーブルやイヤーパッドなど消耗品の交換ができるので長く使っていくことができます。そして、ヘッドホンを付けてないとき音漏れしないように、ヘッドバンドがスイッチになっているので、しっかり装着しないと音ができことがあるので注意してください。
おすすめのモニター用スピーカー
IK Multimedia iLoud Micro Monitor
小型のスピーカーなのに、思ったより大きな音がでて低音もでます。Bluetooth対応なのでスマホなどに接続できるので使い勝手がいいです。一つだけ欠点があるなら、ケーブルが太くロックできないので、まれに抜けることがあります。
まとめ
モニターは良いものを一つ買うのではなくて、いろんな立場で聞けるようにいくつか持って使い分けして調整するとバランス良く、スッキリとして聞こえやすい音に調整することができます。
また、音楽や動画などを見てたり聞いたりして音質を確認して勉強することもしておくと、音作りの参考になるでしょう。